060315 on 02:24

■ピアノの森 / 一色まこと

ピアノの森 11 (11) 非現実的でもいいから何が欲しいか、と問われたら、
 迷うことなく「ピアノ」と答える。
 
 家にピアノがある暮らし。
 
 エレクトーンがある暮らしはしたことがあるのだけど、
 今はそれをあまり望まない。
 大人になってからは、どうしてもピアノを弾きたくて仕方ない。
 
 
 ピアノ。
 どうしてこんなに心を奪われるんだろう。
 
 
 どこかに以前書いたような気がするのだけど、
 マウチが持っているマンガは、音楽ものばかり。それもクラシック寄り。
 唯一《有閑倶楽部》ぐらいかな、音楽に関係ないのは。
 
 そうじゃないのも買ったり借りたりして読むんだけど、
 結局手元に置いておくのは、クラシックのストーリー。
 特に、ピアノの話。
 
 同じ音楽の話でも《NANA》とかもう売っちゃったもんなぁ。
 バンドやロックの話は、現実だけでお腹いっぱい。
 
 
 この《ピアノの森》も、タイトル通り、ピアノの話。
 飲屋街で生まれ育った少年が、家の裏の森に捨ててあったピアノを弾いて育ち、
 そしてその才能を見出したのは、事故で再起不能になった元天才ピアニスト。
 
 現実にはあまりありそうにない展開だけど、
 読んでいると、ピアノを聴きたくなる。そして、弾きたくなる。
 
 
 何百年も前の曲なんだよ、ほとんどが。
 それなのに、どうしてこんなに惹かれるんだろう。
 ベートーヴェンやショパンを聴いて、マジ泣きしたりもする。
 ラフマニノフやリストで、恥ずかしいくらいひとりで血を滾らせたりする。
 
 教育TVで、ピアノのレッスン番組をやってたりするけど、
 弾きもしないのについ熱心に観てしまう。
 一台のピアノがいろんな音色で鳴る。歌う。響く。
 
 どんな楽器もそうだけど、弾き手が変わると音が変わる。
 もちろん、曲が変わると音が変わる。
 なんて音楽は繊細なんだろう。なんて偉大なんだろう。なんて素晴らしいんだろう。
 それを感じるだけで、何かが裡から込み上げてくる。
 
 
 あぁ、今の気持ちのまま、30年前に戻りたい。
 どんなレッスンでもするのに。
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